CGデザイナーの川村(@tsumiki_room)です
【[TouchDesigner]カラーグレーディングの系の頻出TOP その1】の続きです
よろしければその1もあわせてお読みください


┃Reorder TOP┃

マルチ入力したR/G/B/Aを任意に選択し組み合わせるためのオペレーターです
個別のカラーチャンネルの取り出しやマスク生成などさまざまな用途で使用できます

まず基本的な用途であるRGBAをマルチ入力を試してみます
Inputに上から順番4種類のTOPを入力します
Reorderタブ  の項目は上からInput1-4とします
Inputの上から順にRGBAで組まれた画像が生成されたのがわかります

次はInputの上から2つはそのままにして3と4は入力なし
Reorderタブ > Output Blue を”Input1″ と “Zero”
Output Alpha を”Input1″ と “One”
とします
UVマップのような画像が生成されました

そのほかにも画像を個別のカラーチャンネルに分離したり

画像からマスクを生成したり

など、ほかにもさまざまな用途に使える非常に使用頻度の高いオペレーターです

┃Channel Mix TOP┃

入力TOPのカラーチャンネルをほかのチャンネルにミックスすることができるオペレーターです
カラーチャンネルを制御するという意味でReorder TOPとよく似ています
パラメーターが行列状になっておりやや理解しづらいのでまずは見方を解説していきます

入力チャンネルは左から右へRGBAに列で並んでいます
それぞれの入力の値を出力に対してどこにどの程度割り当てるか決めるのが上から下に行で並んでいるRed,Green,Blue,AlphaとConstantです
入力に対して出力に加算で割り当てます
Constantは割り当てる数値に対して均一に加算される項目です
数値のオフセットと考えるとわかりやすいかもしれません

デフォルトの状態 各入力チャンネルが同じ出力チャンネルに割り当てられている

RをBに、GをRに、BをGに入れ替えました

アルファ抜きされていたバナナの背景をConstantを使って塗りつぶしました

┃OpenColorIO TOP┃

OpenColorIO (OCIO)は、映画などで色の一貫性を維持するためのマネジメントシステムです
ルックアップテーブル(LUT)を使ってツール間でカラーグレーディング情報を共有します
別のツールで作った色調整のパラメーターを書き出したファイルを自作することもできますし、さまざまな人がライブラリを公開しています

ソニーピクチャーズがgithubで無料公開しているライブラリはこちら
https://github.com/imageworks/OpenColorIO-Configs

以下はOpenColorIO(OCIO)についてAdobeからの引用です

OpenColorIO(OCIO)は、主に映画制作で使用されるカラーマネジメントソリューションです。これは、再現性の高いカラーイメージングに必要なカラーマネジメント手法の適用に役立ちます。

Adobe OpenColorIO および ACES のカラーマネジメント

難しいことはさておき、ひとまずの使い方は非常に簡単です
LUTは動画編集ツールなどを使えば簡単に自作できますが、まずは

  1. 以下のリンクでダウンロードしたものを使ってみましょう
    48 FREE Custom LUTs for Log Footage
  2. ダウンロードした.zipを解凍して中に.cubeファイルがいくつか入っていることを確認します
  3. OpenColorIO TOPを用意して
    File Transfromタブ > Use Transform を”On”
    にします
  4. File Sourceに任意の.cubeファイルを指定します
  5. 完成

┃おわりに┃

いかがだったでしょうか?
まだ重要なTOPはたくさんあるような気がしますがいったんここまで
おつかれさまでした!



■ワントゥーテンでは中途採用募集中です!

1→10(ワントゥーテン)のカルチャーや、作品のクリエイティブに共感し、自身のより高い成長を求めている方からのご応募をお待ちしています!