ワントゥーテン所属クリエーターが注目する国内外のAI/XR関連トピックス。進化するクリエイティブの最前線で知っておきたい技術・表現をお届けします!
Google Flow発表、今後生成AIのサービス化競争が本格的に
5月に開かれたGoogle I/O 2025で、Googleは新たな動画生成AIサービス「Google Flow」を発表しました。
これまでにあった単純な動画生成サービスではなく、Camera Controlによるダイナミックな視点の制御や、Scenebuilderと呼ばれる整合性を保った形でのシーンの切り替わりを制御出来る機能を備えており、映画のレベルの動画の生成が可能になるとのことです。
このサービスはGoogleが持っているVeo3やImagen4などのAIをマッシュアップして作られていると思わます。
これまでも複数のAIをマッシュアップするような形でのサービス化はこれまでも勿論ありましたが、今後ますます競争が激しくなっていくと思われます。
アリババ「Qwen3」、公開1カ月で1250万DL突破 最も人気のオープンソース型LLMに
中国製LLMモデルだとDeepSeekが記憶に新しいですが、アリババが5月にリリースしたQwen3がその性能からダウンロード数を伸ばしています。
AIについては、入力内容が学習に利用されないか?情報流出にならないか?が常に課題になりますが、オープンソースのLLMが十分な性能を発揮しはじめると、それをセルフホストでカスタマイズして利用するといった利用方法も今後増加してくると思われます。
Gaussian Splattingの社会実装
ダックビルさんのArrivalSpaceでは驚くほどきれいにGaussian Splattingによる3D空間をWeb上で体験できます。
加えて今後、視線トラッキングと組み合わせたレンダリングコストの削減手法などが導入されていけば、軽量なスタンドアロンVRの世界でも実空間と遜色ない体験価値を生み出せる可能性があるかもしれないですね。
※でもそれって完全にNick Bostromのシミュレーション仮説の通り!
AI映画作品 ラストドリーム
ピラミッドフィルムさんが作った、全編にわたって生成AIによる映像・台詞・音楽で構成されたAI映画。
時短や効率化のためのAI利用が目立つ時代の中で、単純に映画を作りたいけど難しいと思われていたハードルを下げてくれる作品。
表現者のクリエイティブサポートとしていい使われ方だなと思いました。
IMMERSIVE JOURNEY 第二弾
Tonight with the Impressionists PARIS 1874 印象派画家と過ごす夜
https://immersivejourney.jp/impressionists.html
前回のエジプトクフ王に続く第二弾。
空間としての箱(メディア)はそのままにVRのソフトウェアを更新していく形は空間DXの流れを色濃く反映していると思われます。