CT部の横田です。

ワントゥーテンでは3Dスキャンシステムを使ったコンテンツ開発を8年近く行ってきました。

2016年に実施されたとあるリアルイベントにて独自の3Dスキャンシステムを開発しておりました。このイベントは、当日の体験者をその場で3Dスキャンシステムで撮影。撮影は1秒で終わり、その後3~4分でリギング済み(ボーン込み)のFBXを生成しUnity製のアプリへ転送。体験者自身のアバターで他の体験者とVR空間上で冒険するというコンテンツでした。

当時はMicrosoftのKinect V2とOculus DK2が出始めの時期でした。加えて現在の様に

「一瞬で撮影→数分でリギング済みの3Dデータ(FBX)が生成」

といった事が実現可能なフルボディ3Dスキャンシステムが世の中に存在していなかったので、独自開発をしていました。

上記の案件以降は、3Dスキャンシステム自体は株式会社VRCが開発したフルボディ3Dスキャンを採用し、弊社では3Dスキャンデータを活用した様々なコンテンツを制作してきました。

その場でスキャンされたデータが踊りだすコンテンツ「DancingANATOMe」

ここではご紹介できない3Dスキャンを活用した事例が多数ありますが、紹介できる範囲で少しご紹介します。

2019

NTTドコモ アプリ「ポケットアバター」

2020

万緑舞(よろずえんぶ) | ENNICHI by 1→10

弊社ではMyANATOMeというWeb上で3Dスキャンデータを保持できるようなシステムも開発していました。

MyANATOMeは3Dスキャン後に生成されたFBXデータをAWSに自動アップロードし、Webブラウザ上のビュワーで確認する事ができるシステムです。ビュワーページへはQRコード経由でアクセス可能で、ビュワーページからはFacebookのタイムラインへglbデータを投稿する事も可能でした。

3年ほど前のFacebook(現Meta)はFacebook API経由でglbデータを投稿でき、グリグリ回せた。残念ながら投降した分は現在は静止画に置き換えられている。

MyANATOMeのシステム構成図

MyANATOMeのサンプルページはこちら

ここ数年の3Dスキャン技術の進歩は目覚ましいもので、ディープラーニング登場以降では、少ないカメラの台数で高精度の3Dスキャンが行えるようになってきました。デプスカメラでの3Dスキャンに置き換わってデファクトスタンダードになる日も遠くないだろうと感じさせるほどです。

弊社ではこういった長年の3Dスキャン事業での知見を活かして、リアルタイムにボリューメトリックキャプチャしたデータをストリーミング配信するというシステムを開発しておりました。

最後に、上記MyANATOMeのサンプルページで使われているダンスモーションを配布します。下記からDLしてください。

非商用利用時にかぎってご自由にお使いください。商用利用時はご連絡ください。

breakin_motion.zip

ではまた。



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