ワントゥーテン所属クリエーターが注目する国内外のAI/XR関連トピックス。進化するクリエイティブの最前線で知っておきたい技術・表現をお届けします！
世界初の「AI女優」と称される Tilly Norwood（ティリー・ノーウッド）
https://x.com/i/status/1973271025438888426
ロンドンを拠点とするプロダクション会社「パーティクル６」のAI部門「シコイア」によって生み出され、９月27日にチューリッヒ映画祭で正式に活動開始。ハリウッドの俳優や組合から人間の仕事や創造性を脅かすものとして強い反発があるようです。
AIの急速な発展によって、仕事や創作活動の価値が揺らいでいる現状に、期待と危うさの両方を感じますが、一方で、この変化の時代を生きられることを、むしろ幸運だと思いたいですね。
今回の議論では、既存の表現者の技術や成果が学習に利用されることへの反発が強く、とりわけ「時間をかけて得た技術を一瞬で再現される」ことへの違和感や不公平感が大きいのかなと考えます。
結局のところ、人がAIによって心をざわつかされるのは、「創造のクオリティ」ではなく「時間への対価」なのかなと感じました。
ギネス世界記録を塗り替えたドローン・ショー
重慶市の市制28周年を記念して行われたドローンショー。
11,787機ものマルチローダーとドローンを使用。
まさに空間をキャンバスに絵を描くをフィジカルで行っています。
tyDiffusion CGのレンダリングをStable Diffusionで行うプラグインツール
https://area.autodesk.jp/column/tutorial/3ds-max-plugin/07-3ds-max-tydiffusion-ai/
https://www.youtube.com/watch?v=_8vnqTuciy8
レンダリングで行う、質感や絵作りをStable Diffusionで行えるようにしたプラグイン。
DCCツール内で使えるのがポイント。3ds Max用なので他のソフトでも使えるようになってほしい。
AIが得意でなくてもCGアーティストもツールと自然と使える感じは、表現のサポートを行うAIとしての効率化とビジュアルクオリティに大きな影響を与えそうですね。
AI検索でサイト訪問激減､収益モデルはどうなる
Google AI Overview等がリリースされて一定の期間が経ち、これまでSEO対策(検索クロウラ対策)だったものが加えてGEO対策（生成エンジン対策）が必要になったり、そもそものサイト訪問者数が減少していたりと、検索機能にAIが統合された影響が顕著になってきています。
下記のリンク先ではサイト側への利益分配の話になっていますが、そもそもコーポレートサイトやブランドサイトなど収益を求めておらず、情報を伝える事を目的としているサイトについては、GEO対策に重きを置く形になり、サイトのデザインや演出に多くを求めるシーンは減ってくる可能性があるように思います。
その時に、企業やブランドがどこに魅力の発信の場を求めるかはまだ不確定なところがありますが、イベントや展示会などリアルなコミュニケーションの場に予算を振り分けてくる流れはありそうな気がしています。