エンジニアの合田です。
今回はVRChatのワールド作りに挑戦したのでそこで得られた発見を共有したいと思います。
VRChat(VRC)とは
VRC は仮想空間で他者と交流を図ることができるソーシャルVRというジャンルのアプリです。
ワールドという仮想空間という中で、ユーザーはアバターを纏って会話や簡単なゲームなどを楽しむことができます。
ワールドは作れる
ワールドは自分で作ることもできます。
作ったワールドをVRCにアップロードして公開することで、他のワールドと同じように人を呼んで交流の場に使ってもらうことができます。
ワールド制作【前準備】
以下のソフトをPCにインストールする必要があります。
途中VRCアカウントが求められるので作っておいてください。
・VRChat
・Creator Companion
・Unity
VRChat
アプリ本体です。
Steamからダウンロードできます。
Creator Companion
VRCに関わる制作をサポートしてくれる公式ツールです。
こちらからダウンロードできます。
Unity
制作を行うゲームエンジンです。
アーカイブからVRCが推奨するバージョンのUnityをダウンロードしてください。
ワールド制作【プロジェクト作成】
Creator Companionを起動して、PCに制作環境を作ります。
デフォルトだと以下の場所にインストールされています。
名前で検索をかけてもすぐ見つかります。
C:\Users\UserName\AppData\Local\Programs
起動して、左タブの「Projects > New」を選ぶと下のような画面になるので、Worldを選びます。
次にプロジェクト名を入力してCreateを選びます。
この名前はワールドの名前ではないので適当で大丈夫です。
成功すると以下のようにプロジェクトが完成しています。
プロジェクトのパス(今回だとD:\Git\TestWorld)をUnityHubに追加して、以下のように開ければ成功です。
ワールド制作【ビルド】
環境は整ったので実際に空白のワールドをビルドしてみます。
まずはシーンに「VRC World」というプレハブを配置します。
次にメニューバーの 「VRChat SDK > Show Control Panel」を選ぶと以下のような認証画面が出てきます。ここにさっき作ったアカウント情報を入力します。
認証に成功したら、Builderタブを選んで Build&Test を実行します。
これは書き出したワールドをVRCアプリに直接読み込ませてローカルテストを行う機能です。
上手くいくとVRCアプリが起動し、Unityデフォルトの画面が表示されます。
ワールド制作【公開】
ローカルでの確認はできたので、次はVRCにアップロードして他の人が見える状態にしたいと思います。
手順は簡単で、ビルド画面で「Build & Test」を選んだところを「Build & Publish」を選ぶだけです。
このとき、人によっては以下の画面が出てくることがあります。
これはアカウントのトラストランクが足りないという警告です。
VRCのやり込み度みたいなもので、友達を作ったりワールドを徘徊したりで上げることができます。
ランクは以下の区分があり、できることも応じて増えていきます。
ワールドに関することに絞ってまとめるとこんな感じです。
Visitor | 一番下のランク ワールドを作ることができない。 |
New User | ワールドをアップロードできるようになる。 検索には引っかからないので、 リンクを知ってる人だけ訪れることができる。 |
User | ワールドを公開できるようになる。 条件を満たすワールドは検索に引っかかり、 色んな人が訪れることができる。 |
Known User | 変化なし |
Trusted User | 変化なし |
このため、新規アカウントの場合はまずNewUserにあげる必要があります。大変そうですが、お金があるならVRChat Plusというサブスクプランに1カ月入ればすぐに達成できます。
ランクを上げたら、さっきの「Build & Publish」を押せるようになります。
成功するとUnityのゲームビューがこのような画面になるので必要な情報を入れてアップロードすれば完了です。
まとめ
ワールド作成はやる前はややこしそうだし面倒だと思っていました。
しかしやってみるとフローが洗練されており、とてもあっさりでした。
また機会があればワールドの中の作り方を書きたいと思います。
ワントゥーテンでは、現実世界とデジタルツインとが相互作用するミラーワールドを構築し、シームレスでインタラクティブな体験を提供するプラットフォーム「QURIOS FIELD」を提供していますが、VRChatのような既存プラットフィームのメタバース案件もお受けしていますので、ぜひご相談ください!